2010年4月8日木曜日

成長の限界と陰謀 善人の社会を作るには

 ローマクラブ(Club of Rome)は、人類の直面する問題を研究する民間のシンクタンクである。定期的に研究報告を出してきた。第一報告書『成長の限界』(1972年)では、現在のままで人口増加や環境破壊が続けば、資源の枯渇や環境の悪化によって、100年以内に人類の成長は限界に達すると警鐘を鳴らした。破局を回避するためには、地球が有限と認め、無限を前提とする従来の経済のあり方を見直し、世界的な均衡を目指す必要があると論じた。その続編『限界を超えて-生きるための選択』(1992年)では、資源採取や環境汚染の行き過ぎで21世紀前半に破局が訪れるという、更に悪化したシナリオが提示された。日本語版はダイヤモンド社から刊行された。
 ローマ・クラブを設立したアウレリオ・ペッチェイ博士は、油田視察中に原因不明のヘリコプター墜落事故で亡くなった。イタリア国内ではマフィアによる暗殺説など様々な憶測がなされ、映画になった。
 地球の資源は有限である。ローマ・クラブの報告は、それを、多くに認識させた。そこで人類共存の道を研究するグループができた。他方、国や民族や宗派別に、生き残ろうとする模索が行われるようになり、多くのサバイバル戦略が提示されている。極秘レポートも増えている。
 悪化勢力は、悪化勢力のみが生き残り、地球から善人を消しさり、善人の富を奪い、配下が豊かになると言う趣旨で多くの悪い組織が野合して、裏世界を支配した。しかし表世界を支配する世界支配戦略では、意見が異なり、多くの派閥ができている。
 悪化勢力のどの派閥も、今あるパイをできるだけ分どり、他を蹴落とそうとする利己的戦略である。どれも日本人に有害だ。口では、パイを大きくするという政治家がいるが、具体策は無い。
 博士は、陸だけの経済は「成長の限界」に直面しているが、海洋に経済圏を拡大することで、「成長の限界」を先に伸ばし、地球の定員を増やすことができ、経済成長を持続し、雇用を増やし、さらに豊かになる戦略を提示してきた。それは、善人に望ましい社会だ。進化社会論をお読みいただきたい。民間で企業が共同で海洋に経済圏を拡大する宣言を出し開始したら、すぐに株価は上昇基調に転じ、経済が活性化する。その前に悪化技術の報道と摘発が必要だが。 (続く、投稿T)
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