世界が悪化するなかで、政府が良い解決法を出せない今こそ、橋本博士の『進化社会論』を多くに読んでいただきたいと思います。博士は、ブログで紹介するのを好まないので、独断で(注)を取り、要約して紹介します。ぜひ原文をお読み下さい。
進化社会論 抄
序
人類は、すでに採集化、農業化、工業化、情報化などを行ってきた。そこで人類は、採集化社会、農業化社会、工業化社会、情報化社会などの社会を作った。21世紀の先進国は、情報化社会に移行している。情報化社会であることが、先進国の必要条件である。先進国と評価されない国では、情報化が遅れている。
21世紀に人類は、戦争、テロ、犯罪、経済、環境、資源、エネルギー、食糧、人口、疫病などの危機に直面している。それらを総合的に解決しないと、やがて人類は滅亡せざるをえない。それらの危機は、情報化だけでは解決できない。そこで情報化を超える価値の基準が求められている。
政治家や官僚や経営者や発明家やデザイナーや諸分野の専門家などが協力すれば、進化を目指す創造ができる。それで人類が本当に必要な情報、人工物、システム、人口環境などを実現すれば、多くを幸福にできる。多くが幸福になるのを見れば、進化を目指す人が増える。増えれば社会の流れが変わり、人類滅亡の危機を総合的に解決できる。すると経済危機を脱出して、持続する経済成長が可能となる。それらにより情報化社会は、進化を目指す進化社会に移行することが可能になろう。
今、世界は、悪化している。この論文は、進化により、人類が直面する危機を総合的に解決する可能性について述べたものである。この論文が、進化についての研究を促進したり、危機を解決するために、お役に立てば幸いである。
1.進化の先駆者達
進化論は、シェヴァリエ・デ・ラマルク(1744-1829)やチャールズ・R・ダーウィン(1809-1882)達によって唱えられた。それらを契機に19世紀のヨーロッパの生物学の分野では、進化についての研究が盛んになった。今日では、世界中で進化を研究する学者が多く、いろいろな学説がある。
進化論は宗教や哲学や諸学に影響を及ぼし、人類が進化の産物なら、これからどのように進化していくのか、あるいは進化すべきかなどが論じられるようになった。哲学の分野では、アンリ・ベルグソン(1859-1941)が創造的進化を述べた。
19世紀のインドでは、近代インドの霊性復興と呼ばれる運動がおこり、古今東西の聖者を評価し、諸宗教の根底にある普遍の真理を探究した。この運動の中から、歴史的覚者が続々と現れた。近代インドの霊性復興の波は、世界中に伝わり、諸国に伝道する支部ができている。
ヘレナ・P・ブラバッキー(1831-1891)達によって作られた神智学や、ルドルフ・シュタイナー(1861-1925)によって作られた人智学などでは、それぞれに霊的な進化論を述べ、人間は修行により進化できるとした。両方の組織は、今でも継承されている。それらを批判しながら、新たな進化を述べる人や組織が増えている。
カトリックの司祭で古生物学者のテイヤール・ド・シャルダン(1881-1955)は、人類と地球の宇宙的で神学的な進化論のヴィジョンを示し、進化について研究する人を増やした。
そのような時代背景の中から、思考だけでは到達できない真理の体験や覚醒をして人類の教師となられたかたがたを進化の先駆者と評価するようになった。代表的なのはインドに現れた仏陀やシャンカラをはじめとする多くの覚者がたや、中国やギリシャに現れた覚者がた、イエス・キリストと後継者達などを進化の先駆者として評価するようになった。
それらの先例により、諸国で生物学のなかで進化の研究が盛んになる一方で、政治学や経済学や哲学や心理学やデザイン学などで、進化が重要なテーマになった。宗派や学派を超えて、意識や社会の進化を考察したり、瞑想で自身を進化させようとしたり、社会を進化させるために行動しようとする人々が世界中に増えた。
2.瞑想と進化
すでに進化したかたは出現されている。進化したかたは、諸分野で偉業を残し、今でも多くが学んでいる。偉業を残したかたがたの伝記を調査すると、瞑想をしていたかたが多いことに気がつく。
今日では、さまざまな宗派に伝承されてきた、心を制御しようとする行法などが包括的に「瞑想」の語で呼ばれることが多い。他に宗派の外で伝承されている瞑想もある。瞑想は、思考では不可能な真理の体験、生死の超越、真我の実現、などを可能にする。それらは個の進化をもたらす。進化する個が増え政治を行うと社会が進化する。(続く)
毎日、斉藤が感動した部分を抜粋して、私なりに要約して追加を続け、1%ぐらいをブログで紹介する予定です。
政治・経済・軍事・環境の危機を解決する処方箋
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